更新日: 作成日:2017年5月1日
【売上800%アップ!?】<速報>ついにバリューコマースがアプリ購入の承認開始。収益アップの秘密を突撃取材
ご存知でしたか?
スマートフォンの普及によって、静かにメディア収益が脅かされているということを・・・!
端末・ブラウザをまたいで柔軟に行き来することが当たり前になり、手軽で便利なアプリの利用が浸透したことで、ユーザーの記事閲覧から購買までの経路が多様化しています。
インターネットがより身近になって商機が広がる一方で、従来の仕組みでは成果を計測しきれない範囲が拡大しているというという問題も浮上してきました。
そんな中、大手ASPのバリューコマースがYahoo!ショッピングと組んで、これまで計測不可能だった端末・ブラウザをまたいだ購入の計測に加え、アプリ購入も成果対象にするという画期的な試みが始まった!というニュースが飛び込んできました。
スマートフォンやアプリが我々の収益にどう影響を与えているのか?
バリューコマースが放つ驚きの対応策、そしてその思惑とは・・・?
私、佐藤パンダが、バリューコマースに直撃取材をしてきました。
大手ASPバリューコマースに突撃取材!
バリューコマースといえば、有名広告主が約1,500社、65万を超えるメディアが登録する、国内でも有数のASP。
※2017年3月現在
他のASPにはない広告もここならあったり、ちょっと前に話題となった広告リンクのSSL化にも早い段階で対応しており、メディア運営者にとって頼れる存在です。
今回お相手をしてくれたのは、ASP事業のなかでも広告主への運用サポートやアドバイスを主業務とする、コンサルティング部所属の瀬下さん。
休日はサッカーに打ち込むというさわやかナイスガイです。
はじめまして!メディア担当じゃないASPの中の人って初めてかも・・・。
私は主にECサイト(物販領域)の広告主さまを担当していますが、メディアさんと直接お会いすることも多いんですよ!どうぞよろしくお願いします。
収益を脅かすスマートフォン・アプリの脅威とは?
スマホとアプリの普及で、我々メディアの収益が脅かされているって本当ですか?
スマートフォンの登場は市場拡大・収益アップのチャンスでもあり、ユーザーの流れを変えてしまう脅威でもありますね。
複数の端末やブラウザをまたいだインターネットの利用で、計測が困難になる状況が発生しやすくなったり、これまでブラウザ上で完結していたユーザーの流れがアプリに奪われてしまう、といったことが起きています。
自分のサイトの記事が売り上げに貢献しているのに、成果対象にならない購入が増えているってことですか!?
そういう状況になってきています。まずは、サイト経由の売り上げを計測するためのトラッキングの仕組みからご説明しますね。
Cookie(クッキー)っておいしいの?やさしいトラッキング講座
トラッキングという言葉は本来、“追尾”を意味する英語です。
それが転じて、Webマーケティングの世界では、ユーザーの行動を追尾・観察するインターネット上のシステムの事をトラッキングと呼ぶようになりました。
たとえば、ある化粧品のサイトをみていたら、その化粧品の広告バナーばかりが表示されるようになった・・・なんて経験はありませんか?
あそこにも、特定のユーザーを追いかけるトラッキングの仕組みが利用されています。
トラッキングが動くうえで欠かせない相棒がCookie(クッキー)。
インターネットを閲覧するときに使うブラウザに、もともと備わっている行動履歴を記録するシステムのことです。
Cookieは各ブラウザごとで働き、サイトの訪問履歴やログイン情報などを記録しています。
たとえばYahoo!のサイトに一度ログインすると、しばらくは再度パスワードを入力する必要がありませんよね。
あれもCookieの機能で、私たちにかわってCookieがパスワードを覚えていてくれているんです。
Cookieによる売り上げ計測の仕組み
アフィリエイトリンクのトラッキングの場合、サイトを見たユーザーが「商品を欲しい!」とリンクを踏んだ瞬間に、ASPのシステムがどこのサイトのアフィリエイトリンクからやってきたのかという情報をユーザーのCookieに覚えさせます。
ユーザーが商品を購入するときに、ASPのシステムがユーザーが最後に踏んできたリンクのCookie情報を読み取り、ユーザーがどこのサイトを経由して購入に至ったかを判定し、報酬を付与します。
リンクを踏んだ一瞬で、素早くユーザーにマークをつけているってことですね。
そうです。このマークが無いと、ユーザーがどこのサイトからやって来たのか、たどることができないんです。
Cookieの限界!広がる追跡不能の闇
ブラウザに付与したCookieでユーザーがどのサイトから来たのかを判別するので、発生としてカウントされるには、同一端末同一ブラウザ内でユーザーがリンクを踏むところから購入まで完結する必要があります。
パソコンで見てスマートフォンで購入したり、同じパソコン・スマートフォンでも、違うブラウザに切り替えたりすると、当然ながらCookieは途切れてしまいます。
アフィリエイトサイトの記事をもとに購入を決めた場合でも、Cookieで計測するのには限界があるのが現状です。
参照:通信利用動向調査|総務省
こちらのグラフは総務省がインターネットの普及率を調べる際に取った統計で、各世帯の情報通信端末の普及状況を示しています。
パソコンの普及率(青色)はほぼ横ばいの一方、スマートフォン(オレンジ)、タブレット(緑)端末の普及率が急速に上がっています。
インターネットにつながるツールを複数持つことが当たり前になってきた今、アフィリエイトリンクを踏んだブラウザ(Cookieを持っているブラウザ)経由でユーザーが購入してくれるとは限らなくなっています。
たとえば、通勤電車のなかでスマートフォンを使って商品を探して、家に帰ってからパソコンで購入するというようなことが日常的におこなわれています。
どんどん計測が難しい環境になってきているんだなぁ
さらに、アプリの存在感が大きくなったことで、アプリ購入漏れという新しい問題もでてきました。
気づかないうちに売り上げが減少?アプリ購入による機会損失
スマートフォンの普及で、インターネットへのアクセス、利用方法が多様になっただけでなく、インターネットからアプリへの移行という動きが活発化。
その流れを受け、EC各社も特典や利便性を高めることで自社アプリの利用をユーザーに促しています。
たしかにスマホから注文するときはAmazonのアプリに頼ってます。
ブラウザ外の存在であるアプリには、Cookieを用いたトラッキングは通用しません。
そのため、購買の意思決定にアフィリエイトサイトを閲覧し、リンクを踏んで商品ページに飛んだとしても、ユーザーが使いなれているから、あるいはお得だからとアプリで購入してしまうと、アフィリエイト報酬は発生しません。
端末・ブラウザ問題にアプリ購入漏れ・・・でもスマホ化はこれからも進むだろうから、かなりやばい状況なのか。
そうなんです。そこで、アプリも大人気の大手ECサイトであるYahoo!ショッピングさんと我々バリューコマースが協力し、メディアさんのための新たなお取り組みを始めました。
ブラウザ端末横断・アプリ購入でも成果に!売り上げ800%UP事例も
クロスブラウザ・アプリトラッキングの導入で今まで計測できなかった部分も成果に。
Yahoo!ショッピングさんと協力してCookieの代わりにYahoo! JAPAN IDで紐付けることで、ブラウザや端末を横断したりアプリで購入したときの実績も、成果としてカウントできるシステムを導入しました!
おおー!これで計測不能問題とアプリの脅威から解放されるー!!
・・・って、Yahoo!ショッピングだけ?
今はそうです。でも、Yahoo!ショッピングさんのアプリだけでも、すごいことになっていますよ。
アプリトラッキング導入で、バリューコマースのリンク経由のYahoo!ショッピング注文件数は平均176%、取扱高は平均194%の伸びを記録。
あるメディアさんでは、アプリトラッキングの導入で、Yahoo!ショッピング経由の売り上げが800%UPしました。
は!?800%ー!!!!!
Yahoo!ショッピングは、Cookieの期間が楽天アフィリエイトと同じ30日ありますし、Tポイントもたまるし、楽天・Amazonで売り切れていることが多い商品の場合はYahoo!ショッピングのリンクもつけたほうがいいと思いますよ。
これはさっそくリンク貼らないと!他のECサイトも将来対応してくれるといいなー。
2017年のバリューコマースは便利な親切機能が続々登場予定!
でも、Cookieでうまく計測ができない状況やアプリの機会損失って、メディア側ではなかなか気づけないから、黙っておけば広告主側は広告費節約になるじゃないですか。なんで今回わざわざ対応してくれることになったんですか?
アフィリエイトは、広告主・メディア・ASPが対等な関係で協力し実績を伸ばしていくプロモーション手法です。
デバイスの多様化や国内ECモールでのアプリ注文の増加で、購入の流れが多様化していくなかで、より良い環境をメディアさんにご提供したいと考え、Yahoo!ショッピングと弊社で協議した結果、今回のアプリトラッキング、クロスデバイスへの対応が生まれました。
うっ・・・泣かせますねー。そんなに我々のことを思ってくれているなんてうれしいですよ。
もっともっと喜んでいただきたいので、ほかにも新機能をご用意していますよ。
えっ、まだあるの!?
おすすめ商品を勝手にまとめてくれる!4月26日リリースの新機能「ダイナミックLP」とは?
※ダイナミックLPは2018年4月27日をもって終了しました
ダイナミックLPは、おすすめ商品をまとめたページをバリューコマースが用意する、というもので、メディアさんが各社の広告リンクを集めて並べる手間を省きます。
比較コンテンツをつくる際に、これまではメディアが記事内で各社の広告を並べて選択肢の提示をおこなっていた部分を、バリューコマースがLPの形で用意します。
広告主ごとの提携も不要になりました。
⇒LPを選んでリンクを貼るだけ! 「ダイナミックLP(β版)」
地味にめんどうな、広告リンクをあつめたり、それぞれの商品の違いをまとめる作業がいらなくなるってことだね!
さらに、今後も便利な続々新機能が登場予定です!
これ以上便利になったら、もう何をしたらいいんでしょ?
ぜひユーザーに支持されるいいメディアづくりに集中してください。
あ、よかった。やることあった。
まとめ
最初はスマートフォンとアプリの脅威の話を聞いてテンション下がりましたが、アプリトラッキング開始で売り上げ大幅アップ!の話を聞いて、まだまだ未来は明るいな、と思いました。
なにより、
メディアの立場にたって考えてくれるASPって、最高のビジネスパートナー!!
ってこと。
バリューコマースの熱意がこもった新機能、しっかり活用していきたいですね!