私はこれまで、WordPressの運用でエックスサーバーを17年以上、ラッコサーバーを3年以上利用してきました。


これからサーバー契約を検討する方にとってエックスサーバーとラッコサーバーは「どっちがいいのか」は見えにくい論点ですが、忖度なしに言えば、私はラッコサーバー推しです。
といっても、エックスサーバーにも長年お世話になっており、安定性やサポート面でこれと言った不満らしい不満は全くありません。
それでも私がラッコを選ぶ理由は、ラッコが提供する価値が“これからのブログ運用”に合うからです。
ラッコサーバーを推す理由
ラッコサーバーの「かんたんブログスタート」を使えば、ドメイン取得からSSL設定、WordPressのセットアップまで一気通貫で完了します。
また自動バックアップは無料で30日分(エックスサーバーは14日分)。
最安のRK1プランは月額440円と始めやすい価格帯。運用中の問い合わせ対応も、私の経験の範囲では十分に迅速です。
さらに、もしサイトが伸びなかった場合でも「ラッコマーケット」や「ラッコM&A」で売却できるという“出口戦略”まで用意されています。
「新規で最短距離で始めたい」「将来の売却まで視野に入れたい」、それがラッコサーバーの価値です。
かんたんブログスタートで瞬時にWordPressの立ち上げ
ラッコサーバーではドメイン取得からWordPressのインストール、SSL設定までワンクリックで完了。契約から数分で記事作成に入れるので、初心者でもすぐにブログを始められます。(かんたんブログスタート)

ラッコサーバーのこの機能を知ったときには声を上げて驚いた記憶があります。
従来は「WordPressを公式からダウンロードしてサーバーにFTPでアップロードして、サーバーでMySQLデータベースを作成…」といった手順でWordPressでサイトを立ち上げていました。
その手順を間違えると白画面になったり、データベース接続エラーが出て絶望したこともありました。
それが今やボタン1つで全部やってくれるのです。
また12か月以上の契約なら、「.com」「.net」「.jp」いずれかのドメイン1年無料に加えて、ラッコキーワードの有料プラン(月額990円〜)が1か月無料で利用できるのもうれしいポイント。
エックスサーバーにも「WordPressクイックスタート」がありますが、両社ともクイックスタート系を利用すると無料お試しは対象外。そのうえでラッコは契約期間に+30日が自動加算され、さらに特典が付く点で始めやすさに優位性があります。
最安1サイト500円以下のリーズナブルさ
ラッコサーバーの魅力は、ワンコイン以下でブログを始められる手軽さにあります。最安のRK1プランなら、12ヵ月契約で月額440円(税込)、36ヵ月契約では月額330円前後まで下がります。

ブログや小規模サイトを気軽に立ち上げたい人にとって、この価格帯は大きな安心材料です。
エックスサーバーのスタンダードプランは、36ヵ月契約で月額990円(税込)、12ヵ月契約ではおおよそ1,100円。老舗の安定感やサポート体制を考えれば妥当な価格ですが、コスト面ではラッコが優位。

ただし、RK1プランは1サーバーにつき1ドメイン専用。複数サイトをまとめて運用したい場合には上位プランを選ぶ必要があります。まずは1サイトから始める人にとっては、最小コストで挑戦できる点がラッコの強みです。
UIの快適さ(筆者の実感)
ラッコサーバーの管理画面は使いやすく、操作に迷うことがほとんどありません。。
特に私のおすすめのマニアックな部分ですが、WordPressのパスワードを生成すると同時に自動でクリップボードにコピーされる仕組み。ラッコはこうした細部の“気が利く”作りが絶妙です。

30日無料バックアップ
ラッコサーバーでは、毎日バックアップが自動で取得され、直近30日分のデータを無料で復元できる体制が標準装備されています。
一方、エックスサーバーも全プラン共通で自動バックアップを提供していますが、保存期間は最大14日間です。
サイト立ち上げ時にはこの日数の違いがあまりピンとこないかもしれません。しかし、プラグイン更新の失敗やテーマの不具合、ヒューマンエラーによるデータ破損は誰にでも起こり得ます。
無料バックアップの保持期間が長ければ長いほど、安心して運営が続けられます。
ブログ運営を続けられなかった時のサイト売却という“出口”
ブログを始めても、必ずしも全てが収益化につながるとは限りません。そんな時に「サイトを閉じるしかない」と考えると損ですが、ラッコサーバーにはもう一つの選択肢があります。
ラッコが運営する「ラッコマーケット」や「ラッコM&A」を利用すれば、運営中のサイトを最短30秒で出品でき、交渉から契約、移行までシステム上で完結します。収益が立たないサイトでも売却して少しでもの売り上げになれば、新しい挑戦への資金やモチベーションにつながります。

結果的にラッコサーバーは「始めやすく、継続できなかった時の出口戦略」を提供しており、ブログ運営を気軽に試したい人にとって安心感のある選択肢になっています。
エックスサーバーを選ぶ価値
ラッコサーバーは新規ブログの立ち上げやコスト面で強みがあり、私自身も愛用しています。
とはいえ、私はエックスサーバーとも17年以上の付き合いですし、多くのユーザーに長年支持されてきたのにも理由があります。
特に運用実績、速度、電話サポートという3つのポイントは、初心者にとっても「選んで安心できる材料」になりやすい部分です。ここでは、その強みをまとめて紹介します。
圧倒的な導入実績が信頼の裏付け

エックスサーバーは、累計250万件以上のサイトで利用されており、国内シェアNo.1の実績を誇ります。多くのユーザーに選ばれてきた実績は、安定性の裏付けになります。
高速性能と安定稼働でストレスが少ない
サーバー速度は公式で「国内No.1」を掲げ、稼働率も99.99%以上。アクセスが集中してもページ表示が遅くなりにくく、WordPressを快適に動かせます。
電話サポートで“人に聞ける”安心感
エックスサーバーはメールサポートが24時間365日対応に加え、平日には電話での相談窓口もあります。メールだと説明しづらい内容や「今すぐ聞きたい」という場面で、人に直接相談できるのは大きな安心ポイントです。
ラッコサーバー vs エックスサーバー:要点比較
項目 | ラッコサーバー | エックスサーバー |
---|---|---|
最安料金の目安 | RK1 440円/月(12か月一括) 36か月契約で約330円/月 | スタンダード 990円/月(36か月契約) 12か月契約は約1,100円/月 |
無料お試し | 30日(サーバーのみ) ※かんたんブログスタートは対象外+契約期間に+30日加算 | 10日 ※WordPressクイックスタートは対象外 |
初期セットアップ | かんたんブログスタート | WordPressクイックスタート |
バックアップ | 自動バックアップ30日、復元無料 | 自動バックアップ14日、復元無料 |
ドメイン特典 | 12か月以上契約で「.com/.net/.jp」1年無料 | 条件により独自ドメイン永久無料(最大2個) |
付帯特典 | ラッコキーワード1か月無料 | 常設なし |
電話サポート | メール中心 | 平日10:00〜18:00電話サポートあり |
マルチドメイン | RK1は1ドメイン(RK2以上は無制限) | 無制限 |
判断のコツ(これからサイトを立ち上げる人向け)
ラッコサーバーは1サイトを低コストで始めたい人に最適です。ドメイン1年無料やラッコキーワード特典もあり、初期コストを抑えながら挑戦できます。
一方、複数サイトを運営したい人や電話サポートを重視する人はエックスサーバーが安心。国内シェアNo.1の実績と、独自ドメイン永久無料特典は長期的に効いてきます。
マルチドメインに関しては、エックスサーバーはどのプランでも無制限に対応しており、複数サイトを1つのサーバーにまとめられます。
便利な反面、1サイトの不具合やトラブルが他のサイトに波及するリスクはありますし、将来的にサイト売却を考えると切り分けが必要になります。
その点、ラッコのRK1は「1ドメイン=1サーバー」で設計されており、将来のサイト売却も見据えるならこちらの方が有利。
最後に、私がこれからはじめてサイトを立ち上げるならまずラッコサーバーで始めます。1サイトを低コストで立ち上げられて、30日バックアップや将来の売却という出口まで揃っているのはラッコしかありません。
もちろん、複数サイトを同時に展開したいとか、電話で相談できる安心感を重視したいならエックスサーバーも良い選です。
最初の一歩を迷っているなら、ラッコで始めてみるのが一番シンプルで確実です。