ChatGPTとGensparkの違い
ChatGPTとは = 会話型でパーソナライズに強い相棒
ChatGPTは、最も有名なチャット型の生成AIサービスで、テキスト生成が中心です。
OpenAIが自社開発したGPTモデルを利用しており、多少トークンが長くなっても運営側の負担が小さいため、履歴を含めた大きめのプロンプトを扱いやすいのが特徴です。
その結果、パーソナライズに強く、過去の会話や利用者の傾向を反映した自然な対話が得意です。アイデア出しや文章作成のパートナーとして、他の生成AIより優れています。
画像や動画も生成できますが、他のモデルやサービスと比べると精度や表現力は劣ります。
料金:ChatGPT Plus 月20ドル
Gensparkとは = タスクを片づけて成果物を出す実務エージェント
Gensparkは、プレゼンスライド、スプレッドシート、文書、動画などの成果物を直接生成できる点に強みがあります。
出力形式がChatGPTとは大きく異なり、生成AIが能動的にタスクを完了することを目指したサービスです。
自社でモデルは開発しておらず、OpenAIのGPTやGoogleのGemini、AnthropicのClaude、XのGrokなど、最新モデルを組み合わせて使っています。
当初は、AI検索エンジンとして登場しましたが、現在は「AIエージェント」へと方向転換しています。
単なる対話にとどまらず、生成AIが能動的にタスクを完了する存在を目指しています。
主な機能には次のようなものがあります。
AIスライド
日本語向けテンプレートが充実。出力結果からテンプレートを保存し、次回も再利用できます。会議資料やプレゼン作成で人気の高い機能です。

AI動画生成
複数のモデルを自由に選んで使えるので、それぞれの特性を活かしながら動画をつくり分けられるのが大きな魅力です。画像から動画を生成することもでき、企画段階のイメージを映像化したり、完成度の高いプロモーション用動画に仕上げたりと幅広く活用できます。また、16:9や9:16といったアスペクト比を自由に選べるので、YouTubeやTikTokなど媒体に合わせた形式にすぐ対応できます。さらに、入力したプロンプトが多少荒くてもAIが自動で内容を整えてくれるため、初心者でも「思った通りの動画」に近づけやすい点も魅力です。

Genspark クリップジーニアス
「Genspark クリップジーニアス」(Clip Genius)は、Gensparkが提供するAIハイライト編集機能です。
長い動画からハイライトを自動抽出して、短い動画にまとめてくれます。動画全体を理解し、ストーリーを構成して最適なクリップを見つけ出し、一本の滑らかな動画に仕上げます。1時間以上の長尺動画からハイライトを抽出してグリッドレイアウトを作成したり、複数の試合動画から特定の視点のハイライトを抽出・マッシュアップできます。
AIデザイナー
ポスター、チラシ、ロゴ、Tシャツなど

AIイメージ生成

その他の機能
- AIシート
調べたデータをスプレッドシートに整理します。 - ・AIドキュメント
履歴書やアンケートといったドキュメントを生成します。 - AIデベロッパー
プロンプトひとつでウェブサイトやウェブアプリを構築し、Gensparkのホスティング環境に即公開可能。サーバー設定をせずにプロトタイプを共有できます。 - ファクトチェック
- AIダウンロード
- 通話代行
日本の携帯電話番号にもつながりました。 - 会議支援
Apple Watchやスマートフォンで会議を自動文字起こし。Google/Outlookカレンダーと連携して、要点をまとめたAIメモも生成できます。
AIブラウザ
さらに、AIブラウザを提供しており、オープンソースのモデルを自分のパソコンにダウンロードしてローカル環境で動かせます。自分のパソコンのみで生成AIを使えるので、セキュリティにも強く、将来的にはChromeのようなブラウザの地位を狙っていると思います。

さらに、AIブラウザを無料提供しており、オープンソースのモデルを自分のパソコン内で動かせます。オンデバイスで利用できるためセキュリティ面でも安心。将来的にはChromeのようなブラウザの立場を狙う姿勢も示しています。
料金:Plus 19.00ドル〜24.99ドル(10,000クレジット)
ChatGPTとGenspark、どっちを契約する?
料金体系は、ChatGPTが定額で、Gensparkがクレジット制のようにみえますが
- ChatGPT:定額(月20ドルのChatGPT Plus)
- Genspark:クレジット制(Plus 19〜24.99ドル/10,000クレジット)
実は、GensparkにもChatGPTのような「AIチャット」機能があり、この機能はクレジット消費がなく、好きなモデルを選んで使い放題です。ChatGPTと同じGPTモデルはもちろん、Gemini、Claude、Grokといった複数モデルを料金内で好きなだけ利用できます。
一方で、ChatGPTのように過去の履歴を参照して「あなたに最適化された回答」を返す機能は弱めです。パーソナライズされた会話の相棒としてはChatGPTが強いですが、スライドや画像や動画の作成や編集など多方面に生成AIを利用したい場合は、Gensparkから試してみてください。